
特定PFAS

FCJでは、国連の「POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)」で規制対象とされた一部の有機フッ素化合物を特定PFAS(ピーファス)と呼ぶことを提唱しています。2025年9月時点では、以下の4物質群の塩及びその関連物質が特定PFASです。
① PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)
② PFOA(ペルフルオロオクタン酸)
③ PFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)
④ C9-C21 LC-PFCA(長鎖ペルフルオロカルボン酸)
PFASは、私たちの日常生活を支える化学物質(有機フッ素化合物)の大きなグループを指します。このグループの中には、10,000種以上の物質が含まれ、これら全てをまとめて「PFAS」と呼びます。この中で、POPs条約の規制対象となっているのは特定PFASのみです。しかし近年、PFOAやPFOSといった特定PFASに関する課題が、PFAS全体の課題であるかのように扱われることがあります。FCJは、全てのPFASが特定PFASと同じ懸念を持つといった誤った認識が広まることを憂慮しています。そこでFCJは、POPs条約で規制対象になった物質群を「特定PFAS」と呼び、他のPFASと区別することを提唱しています。